2020年1月にFP3級を受験しました。
2度の不合格(学科一部合格)を経て、2021年1月に3度目の受験を行いました。
2020.2.6追記:
2回不合格だった反省をふまえて、試験1か月前から勉強を行いました。
自己採点の結果、なんと実技は「満点」を取ることができました。
今回はこのように勉強を進めていきました。
- 通勤時間(主に帰宅時)にYoutubeで「お金の寺子屋」を聞く
- 隙間時間を使ってiPhoneアプリで問題を解く
- 試験数日前にひたすら過去問を解く
1と2を反復して行い、3で実戦。
今までとの違いはズバリ過去問をやったかやらなかったか、でした。
試験合格のカギは「いかに多く過去問を解くか」だと思います。
ひとまず、合格発表まで待ちたいと思います。
2020.9.27追記:
当初は5月試験を申し込みましたが、新型コロナウイルスのために中止になりました。
ようやく9月試験で受けられることになったので
学科免除を利用して、実技のみ受験してきました。
結果は…自己採点でぎりぎり不合格でした。うーん、道は遠い。
FP3級を受験することにした経緯
FP(ファイナンシャル・プランナー)はもともと、仲の良い会社の同期が3級を受験すると聞いて
初めて知った資格でした。
私もお金に関する興味はあったので、ファイナンシャル・プランナーの勉強をしてみたいと
以前から思っていました。
我が家にはFP3級のテキストが3種類くらいあります。
(詳しくは下で紹介しています)
- 1回目 妊娠中に挑戦しようと思って買ったテキスト →時間が取れなくて挫折
- 2回目 夫がいつの間にか買ってたテキスト →自分が勉強するわけではないので放置
- 3回目 今回の受験のため買ったテキスト
ようやく3回目の機会に試験を受けることにしました
勉強したいと思いつつ今までは本気になれなかったのですが
ここ数年のうちに様々なできごとがありました。
※オレンジ字は該当するFP試験分野です。
- 妊娠&出産&育児休暇のため社会保険の申請を行った → ライフプランニングと資金計画
- 近所に「相続税が払えなくて土地を売りに出した」人がいたのを知った → 相続・事業継承
- 家を建てて住宅ローンを組んだ → タックスプランニング、金融資産運用、不動産
- つみたてNISAを始めた → 金融資産運用
- リベ大の両学長のYouTubeを見て、お金の知識を学ぶことの大切さを実感した → FP知識全般
- などなど・・・
お金のこと=自分ごと としてとらえることが増えてきた!
お金と暮らしにまつわる金融知識を知らないことで損していることがたくさんあるし、
知っていれば人生の何かの役に立つ!これは勉強するしかない! と思ったわけです。
FP3級の概要
FP(ファイナンシャル・プランナー)とは
FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、顧客のライフプラン上の目標を達成するために
貯蓄、投資、保険、各種資金計画など包括的なプランニングを行い、その実行を援助していく専門家です。
自分や家族のライフプランニングのために知識をつけたいというのが
私の一番の勉強理由でした。
※本業はIT関連なので、FPの資格は完全に趣味の領域です。
FP試験(FP技能検定)の実施団体
FP試験は、以下の2団体が実施しています。
- NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナー協会(日本FP協会)
- 一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)
どちらの団体で受けても、同じ効力のある国家検定試験です。
ただし、合格だけを目標にするなら「FP協会」で受験するのをおすすめします。
理由は後述します。
FP3級の試験概要
FP3級は学科試験と実技試験があります。
【学科試験】
マークシート方式、〇×式30問、三答択一式30問 …120分
出題範囲は以下のとおりです。2団体とも共通です。
- ライフプランニングと資金計画 ・・・公的年金・社会保険など
- リスク管理 ・・・生命保険・損害保険など
- 金融資産運用 ・・・金融商品のしくみなど
- タックスプランニング ・・・税制など
- 不動産 ・・・賃貸・有効活用など
- 相続・事業継承 ・・・相続・贈与など
【実技試験】
筆記試験(記述式)、事例5題 …60分
以下の業務から1つ選択して受験することができます。
団体によって、選べる科目が異なります。
- 個人資産相談業務(きんざい)
- 保険顧客資産相談業務(きんざい)
- 資産設計提案業務(FP協会)
いずれも正答率60%以上で合格です。
受験料は学科試験 3,000円、実技試験 3,000円 = 計6,000円です。
実は受験申込するまで学科と実技があることをしっかり理解していなかったので、受験料高っ!!とビビりました。
FP3級の難易度
2019年9月度の合格率は72.43%。独学で合格可能と言われています。
たぶん、スクールなどを使わなくてもテキストがあれば
合格できるはずです。受かっていない私が言うのもなんですけど…
ただし、これには下記の事情もあります。
(※ソースは、フォーサイトのHPより抜粋しました https://www.foresight.jp/fp/column/fp3_pass-rate/)
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2019年9月 | 19,747人 | 14,303人 | 72.43% |
試験内容 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
FP3級(学科) | 22,266人 | 17,388人 | 78.09% |
FP3級(実技) | 20,332人 | 16,159人 | 79.48% |
試験内容 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
FP3級(学科) | 27,677人 | 17,384人 | 62.77% |
FP3級(実技) | 27,426人 | 12,174人 | 44.38% |
きんざいの実技試験の合格率の低さ・・・(^ω^;)
正直、私も学科はギリギリ合格しましたが実技は2回続けて撃沈。(1月、9月)
SNSでは・・・
FP3級一発合格しましたー!
やった☆
正答率8割くらいでした♪
などとつぶやいているのを見ました。
んなわけあるかい! 実技結構難しかったぞ!!
…もしや私の頭が悪いのか。いやそんなはずはない…(狼狽)
フォーサイトのHPによると、こんなことも書かれていました。
金財の試験については、日本FP協会と比較して、合格率が低いです。金財は法人申込の受検者が多いことや、実技試験での専門性の高い出題により、合格率がやや低くなっているものと考えられます。
https://www.foresight.jp/fp/column/fp3_pass-rate/
そうなんです。きんざいはちょっと難しい。
なんでテキストの隅っこに書いてある内容が試験に出てくるんじゃー!
えっ!こんなのテキストで見てない・・・
(覚えてないだけかもしれませんが)
そんな問題にぶち当たりました。
実際、前日に実技の予想問題集を3回解きましたが、以下のような結果でした。
- きんざい(個人資産相談業務) → 正答率6割弱
- きんざい(保険顧客資産相談業務) → 正答率6割弱
- FP協会(資産設計提案業務) → 正答率8割
FP協会の問題は難問・奇問がなく、テキスト通りやっていれば解ける内容が多かった印象です。
たぶんFP協会のほうで受けてたら受かったんだろうなぁ…(遠い目)
FP協会ときんざい、どちらを受けるか問題
実施団体が2つあるので、どちらで受験するかは悩むところです。
上でも書いた通り合格率はFP協会のほうが高いですが、私はきんざいで受験しています。
なぜなら、きんざいのほうが試験会場が圧倒的に多いからです。
FP協会の受験会場 https://www.jafp.or.jp/exam/district_list/
きんざいの受験会場 https://www.kinzai.or.jp/info-kentei/place/index.html
FP協会の場合、私の住んでいる新潟県は新潟市の1か所しか試験場所がありませんでした。
(新潟大学が試験会場ですが、遠いんですよね…)
地方都市の場合は、きんざいのほうが最寄りに試験会場がある可能性が高いです。
悔しいので、意地でもきんざいで合格してやる!と今は思っています。
まだ一部合格の有効期間は残ってますしね。
試験勉強で使用したテキスト
自分に合うテキスト選びが大事です。
冒頭でも書きましたが、我が家には3種類のテキストがありました。
2. 史上最強のFP3級テキスト(ナツメ社)
3. 一発合格! FP技能士3級完全攻略テキスト(ナツメ社)
1.みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2019-2020年 (みんなが欲しかった! シリーズ)
だと思います。
「みんなが欲しかった!」シリーズは、カラフル過ぎてテキストの内容が頭に入ってこなかったのです。
その点、「一発合格!」シリーズは二色刷りなのでシンプルで読みやすかったです。もう、これは好みの問題ですね。
ただし、「一発合格!」テキストは誤植が多く、試験内容に関わる致命的なところで間違いがみられる
という意見もありました。
ちょうど法改正があり2021年1月試験に向けて新しいテキストを買いなおそうと思っているので、
もしかしたらまた別のテキストにするかもしれません。
勉強期間、試験の手ごたえ、受験結果
2回目の試験も受験しましたので、1回目と合わせて備忘録として残しておきます。
読者のみなさまには、ぜひ私の失敗も参考に試験に臨んでいただけると幸いです。
1回目の受験(2020年1月)
受験申し込みが12月3日締め切りで、11月下旬くらいにWebで申請しました。
言い訳しますが、勉強時間は全然取れませんでした。
- もともと朝が弱い
- 平日日中は仕事
- 唯一勉強できるはずのお昼休みは、顧客対応でろくに休みが取れない
- 帰宅後は夕飯の支度~お風呂~寝かしつけで力尽きる
なかなか自分の自由になる時間が取れません。
1月に入って、朝活をやってみたのですが早起きすると息子もなぜか起きてきたので意味なしでした…(泣)
やったこと:試験前日に本気出す
「まったく勉強ができない、時間が取れない」と嘆いていた私に夫が手を差し伸べてくれました。
俺が息子君見てるから、1日勉強してきていいよ!
ちょっとお出かけすると言って隣町のイオンや、駅などに息子を連れだしてくれました。
神キタコレ。
そのおかげで、11時~17時まで近所の飲食店で集中して勉強することができました。
(家にいると誘惑に負けてしまうので、個室があるお店で勉強できたのはよい選択だったと思います)
なお、前日にようやく勉強したのが以下の単元です。
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業継承
我ながら、これはひどい。
逆に言うと、学科試験範囲の6分野のうち、2分野(ライフプランニングと資金計画、リスク管理)しか
今まで勉強できていなかったいうわけです。
いかに勉強のペース配分と時間管理ができていなかったか、お分かりいただけたかと思います。
実技試験は1時間くらいしか勉強できていません。マジで。
学科試験の範囲をこなすのに精一杯でした。
1回目の試験の手ごたえ
前日の詰め込み勉強が効いたのか、学科はギリギリ解けた感覚がありました。
しかし、前半に勉強していた「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」は記憶があいまいで
適当に回答していたところがあります。
計算式も理解が中途半端だったため、勘で電卓をたたいて出た数字を選んでいた箇所がありました。
1回目の試験結果
- 学科試験 … 合格
- 実技試験 … 不合格 でした!!
敗因としては、上でもあげた通りです。
- 勉強時間の確保ができず、コツコツ積み上げられなかった
- 試験分野のペース配分ができず、実技試験の勉強時間が圧倒的に不足
- 全体の知識不足
1回目のFP3級を受験した感想
結果としては不合格(一部合格)でしたが、様々な分野を勉強できたのは大変ためになりました。
特に住宅ローン、株式投資あたりは数年前にテキストを読んだ時には全くピンときませんでしたが
かなり自分事としてスッと頭に入ってきました。
受験したタイミングも良かったのかなと思います。
これが中途半端に合格だったら、浅すぎる知識でFP3級ホルダーと言うのもどうかな~という気持ちがあったので、今回落ちてよかったのかもしれません。(強がり)
次回は実技のみ受験予定ですので、一から勉強し直してしっかりと試験当日に臨みたいと思います。
2回目の受験(2020年9月)
新型コロナウイルスの関係で5月試験が中止になり、9月もどうなるか分からなかったのですが
締め切りの7月下旬ギリギリに受験申込をしました。
やったこと:試験1~2週間前からYoutubeで耳から聞く、テキストを解く
時間が取れないのは重々わかっていたのですが、
8月はお盆などもありついつい勉強を後回しにしていました。
9月に入り、これはやばい…と思い始めます。
夏休みの宿題に手を付けないで、始業式前に慌ててやり始める人はいませんか? 私はその典型です。
朝夕の通勤時間は、いつもは両学長@リベラルアーツ大学のYoutube配信を毎日聞いていますが
この時期はこちらを視聴していました。(運転しているので、ほぼ聞いているだけ)
【お金の寺子屋】(FP3級直前対策)
https://www.youtube.com/channel/UCAiOiALJy-BTuz4snX0IrJQ
現役フィナンシャルプランナーの先生が、わかりやすく解説してくれています!
この動画のおかげでいまいちテキストでは頭に入りにくかったことも、「そうなんだ~」と
覚えることができました。
通勤時間は片道15分~20分程度で、1回の視聴(だいたい30~40分)では完了できないため
行きと帰りで続きを聞いていました。
それでも終わらない時は夕食の支度をしているときにも聞く、という感じです。
五感を使うのは効果的だと実感しました!
6分野の内容は多少頭に入っていましたが、
主に計算式が出る「金融資産運用」「不動産」「相続・事業継承」を主にテキストで学びなおしました。
※「ライフプランニングと資金計画」「タックスプランニング」を軽視していたのが、試験本番で後悔することになります。
2回目の試験の手ごたえ
1回目よりはある程度の知識の裏付けがあり、しっかりと回答ができたように思います。
1回目の時はもうフィーリングで解いていましたから…、当然といえば当然です。
ただし、やはり全体として少し難しい印象でした。
実技試験の第1問で、知識があいまいだった国民年金の付加保険料が出題されたのですが、3つあった回答をすべて間違えたのです…。
かなり後悔しました。
ちなみに、この付加保険料の設問。テキストでは欄外にチラッと書いてあっただけでした。
あれほど「うわああああ…!!」と思った問題はありませんでした。
所得税の計算についても、損益通算を間違って解釈していたため2問ほど落としました。
それから試験当日知ったことなのですが、
2020年9月試験の問題は「特に指示のない限り、2020年4月1日現在施行の法令等に基づく」とありました。
つまり、使っていたテキストが古かったのです!
そのため所得税の控除額などに変更がありました。(たまたま覚えていてセーフでしたが)
今まで使っていたテキストそのままで次の試験に臨むときは、法改正の適用有無もチェックしなくてはいけないですね。
いい教訓になりました。
2回目の試験結果(予想)
まだ結果が出ていませんが、試験当日に発表された解答速報をもとに採点したところ
実技:50問中27問正解 …54%
本当に悔しい!
2021年1月試験に向けて
1~2週間前でダメだったので、さすがに1か月前には勉強を着手しようかと思っています。
法改正の対応がありますので、新しいテキストを購入することにしますが
今までのテキストにするか、別のものにするかは本屋さんで見比べてから決めようと思います。
本当は、多くの人がおススメしている「みんなが欲しかった」シリーズがいいかなと思うんですけどね。
自分にはどうも読みにくくて…。
かわいいフォントと多色刷りじゃなければなぁ、と。
とはいえ、内容が少しずつ頭に入ってきて理解が進むと、学ぶのがすごく楽しくなります。
この流れを止めずに、もし次回の試験でようやくFP3級に合格できたら
2級にもチャレンジしてみようかな?とも思うようになりました。
次も頑張ります!